EU・日本は何故遺伝子組み換え作物を受け入れないのか?

今回は、遺伝子組み換え作物について考えていきます。

Genetically Modified Organism GMOGM作物とも呼ばれることもあります。

 

日本では普段あまり見かけない遺伝子組み換え作物。これが私達の知らない所で色々と使われていたりしています。今回は、遺伝子組み換え作物にあまり寛容ではないと思われがちな、日本ではどうなっているのかEUではどうなっているのか。について考えていきます。

 

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日本の現状

まず初めに言っておきます。

日本は遺伝子組み換え作物輸入大国です。

 

知っての通り、日本は大豆やとうもろこし・ナタネといった遺伝子組み換え作物の代表格のほぼ全てを、遺伝子組み換え大国である北米の国々に頼っています。

そして、推定にはなりますが、2010年の統計からすると輸入した作物の70%以上は遺伝子組み換え作物だったといわれています。

 

つまり、私達のお腹の中には知らず知らずの間に遺伝子組み換え作物入っているのです。

 

故に、日本は遺伝子組み換え作物を受け入れていないわけではないのです。受け入れてはいるが、国民(消費者)が気が付かないようにしているだけなのです。

 

遺伝子組み換えの表示義務

基本的に日本では加工後の物には遺伝子組み換えの表示義務が無いのです。

例を出すと、醤油・大豆油・コーンフレーク・水あめ・菜種油・砂糖といった加工物です。

(加工後の製品中に、遺伝子組み換え作物のたんぱく質又はDNAが含まれていないことが条件です)

 

更に言うと、家畜の飼料に関しては完全に表示の義務はありません

 

 

そして、皆さんがよく目にするこの表記

 

「遺伝子組み換えではありません」

 

これにも実はからくりがあって、製品中の遺伝子組み換え作物の重量が5%未満であればこの表記が使えるのです。

 

なぜ、この様な表記が使えるのかと言いますと、

 

日本は作物の多くを輸入に頼らざるをえないのにもかかわらず、遺伝子組み換え作物に良いイメージを持っていないからです。最大の輸入先であるアメリカやカナダでは積極的に遺伝子組み換え作物が作られており、必然的に日本にも入ってきます。

そこで、国民を不安にさせないように国が設定した苦肉の策が「上の3つ」だったのです。

 

認可されている数

おもな作物、3種で見ていきましょう。

大豆 28種

とうもろこし 206種

ナタネ 21種

この3種の作物だけで、255種も日本では認可されているのです。(平成30年2月23日現在)

 

正直な話、こんなにも認可されているだなんて思いませんでしたよね?私達の知らないうちに多くの遺伝子組み換え作物が認可されていました。これも、輸入に大きく頼る日本の現状が故にだと思われます。

 

参照:遺伝子組み換え食品|厚生労働省 安全性審査の手続を経た旨の公表がなされた遺伝子組換え食品及び添加物一覧

 

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EUの現状

EUは日本とは大きく異なり、遺伝子組み換え作物に対してかなり敏感です。

 

日本では、国の政策によって、ぼかされがちでよく分かっておらず、意識も低い遺伝子組み換え作物です。しかし、EUでは20%前後の人しか遺伝子組み換え作物を支持していないようです。

ただ、どちらでもないと考えている人の割合も多く、案外寛容なのでは?とも思います。

 

 

遺伝子組み換えの表示義務

EUは日本と異なり、遺伝子組み換え作物が製品の成分上含まれる物は、「遺伝子組み換え作物を利用している」の表記が義務化されています。(醤油・菜種油・コーンフレーク・砂糖等々)

 

 

そして、日本とは大きく異なり、

 

「遺伝子組み換えではありません」

 

の表記は、

製品中の遺伝子組み換え作物の重量が0.9%未満でないと使う事が出来ません。

 

認可されている数

日本と同じ3つを見てみましょう。

大豆 12種

とうもろこし 30種

ナタネ 4種

 

3種合計でも、46種と日本に比べて大きく少ない認可数になっています。(2016年1月13日現在)

 

EUのホンネ!

実の事を言うと、EU自体は遺伝子組み換え作物に対しては日本よりは抵抗性が低めです。

 

ではなぜ、こんなにも強い規制を引いているのか。疑問に思いますよね?

 

それは、EU経済圏内の農家・食料自給率を守る為なのです。

 

 

現在、遺伝子組み換え作物の先進的な国は、北米と南米に多く、世界的にも農業大国と呼ばれる国が該当します。

そして、EUが多くの遺伝子組み換え作物を認可したとしたならば、

 

多くの安価な農作物が輸入されることになります。

 

EUは基本的に遺伝子組み換えではない作物を栽培しています。その為、作物を作る過程でかかる費用が、遺伝子組み換え作物に比べ高くつきます。(農薬や肥料・1㌶当たりの収量など)

 

この影響で、EUの農家がダメージを受け、食料自給率が下がるのを問題視しているのです。

 

参照:遺伝子組換え食品規制調査 EU – ジェトロ

 

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さいごに

遺伝子組み換え作物に対する二つの国と地域の対応についてまとめてみました。

 

食糧問題を大きく解決するかもしれない遺伝子組み換え作物。こいつが引き起こす問題は、自然界や人間への影響だけではなく、経済や国の内情にも影響を及ぼそうとしているのだと…考えもしませんでしたよね。

 

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