ビールはチェイサー・水分補給になるの??

こんにちは。今回は、今までの記事とは打って変わって調査系の記事になります。

これから夏になり、ビールがおいしい季節になりますね。そんな為、水分補給や飲み会中のチェイサーのような感覚でビールを飲んでませんか?

そんなのど越しが大切なビール。ビールは、本当にチェイサーや水分補給にならないのか?という疑問について考えていきます。

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条件調査

今回は、以下の項目を調査しそれを元に「ビールは水分補給になるのか」について調査していきます。

  1. ビールの組成(成分内訳)
  2. 人のアルコール分解能力
  3. アルコールによる利尿作用
  4. 人の代謝による水分排出
  5. 人の水分吸収までにかかる時間

下記は、項目の調査理由になります。

  1. 「ビールの組成及び成分」〇調査の基準となるアルコール濃度・水分量を確定させるため。
  2. 「アルコールの分解能力」〇アルコールグラム当たりの分解にかかる時間・水分量を確定させるため。
  3. 「アルコールの利尿作用」〇アルコールの持つ利尿作用の影響量を確定させるため。
  4. 「代謝による水分排出量」〇人が生きる上で行う代謝でどの程度水を使っているか確定するため。
  5. 「水分吸収にかかる時間」〇飲用後、ビールに含まれる水分を吸収する為にどの程度時間が必要かを確定させるため。

ビールの組成

皆さん知っての通り、ビールにはアルコール分が含まれています。故に、大まかな組成として以下サイトを参考に今回の調査の基準を制定しました。一般的な成分表示に表記されているアルコール度数は体積に対して何%(v/v%)で表記されている為、数値が違いますが間違いではありません。

水分量 92%(w/w%)
エタノール 3.6%(w/w%)

参照元:第1章 ビールの一般成分 – J-Stage

簡単に言うと、100gのビール内に92gの水分3.6gのアルコール(エタノール)が含まれているという事です。

※今回は分かり易くする為、ビールに含まれる利尿作用を起こすものはアルコール分だけとします。

アルコール分解能力

皆様が一般的に認識しているのは、アルコール分解には水が必要でその為に水を沢山飲まなければならない。ですよね?

しかし実は、人の生体内でのアルコール分解には直接「水・H₂O」を使っていません。

皆様が、中学や高校の化学の授業ではアルコールの分解にはを使うと、習っていると思います。しかし、そこで習う分解は体の中で行われる(生体内)でのものではなくて、試験管内や実験室で行われる物なのです。そして、この実験室等で行われる分解方法は「加水分解」と言って、「水・H₂O」を使った分解になります。

逆に人の体の中(生体内)で行われるアルコール分解は、「酸化反応」なのです。

「酸化反応」とは文字通り物質を酸化させる反応です。もっと分かり易く言うと、物質に含まれる水素が減る又は酸素が増える反応の事を指します。そして、体内でのアルコール分解には前述の「水素が減る」反応を使っています。

化学式で表すと、二つの段階を経て無毒化していくのですが、最初が「アルコールアセトアルデヒド」次が「アセトアルデヒド酢酸」になります。

①・CH₃CH₂OH(エタノール)+NAD⁺→CH₃CHO(アセトアルデヒド)+NADH+H⁺

②・CH₃CHO(アセトアルデヒド)+NAD⁺→CH₃CHO(酢酸)+NADH+H⁺

このように人間の身体の中での分解過程では「水・H₂O」を使わないのです。故に、人間はアルコール分解にを使わない事が分かります。

なお、アルコールの分解能力は、一般的に言われている「体重1キロあたり0.1g/1hのアルコールを分解できる」を元に考えていきます。

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利尿作用

個人差が大きく一概にこれという数値や継続・時間等が分かりません。

確かに、飲酒をするとトイレに行きたくなります。これは、アルコールが抗利尿ホルモン(バソプレッシン)の分泌を抑制する為起こるものなのです。

抗利尿ホルモン(バソプレッシン)は体内で作られている尿の元を再度ろ過して体内に吸収させる動きを誘導する働きがあります。この働きにより、人は利尿作用や体内水分量等をコントロールしています。

そんな、抗利尿ホルモン(バソプレッシン)の分泌を抑えるという事は尿意を感じやすくなるという事です。ただ、之は前述でも述べたように個人差が大きく人によって分泌量・作用効果が違い化学的に細かい数値は出ません。

しかし、一般的にはアルコール分50gに対し、600~1000mlの利尿作用があると言われています。

故に、今回は一般論の平均値である、アルコール50gに対し800mlの利尿作用があると仮定して話を進めていきたいと思います。

代謝による水分排出

上述で尿による水分の排出量は判明したので、ここでは体温調節(汗)による水分の喪失に関して調べていきます。

今回はスポーツ飲料で有名なポカリスエットさんのサイトを参考にさせていただきました。

ポカリスエットさんのサイト曰く、座っている時間4時間につき約200mlの汗をかく(23℃)ようです。これを見ると人間は座っているだけでかなりの汗をかいていることが分かりますね。

参照:“シーン別”汗をかく量は?|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬

 

今回はこれを参考に、条件を「夏」かつ「飲酒」という代謝が良いという条件を追加して発汗量を1.5倍にして考えたいと思います。

 

故に、「4時間につき約300mlの汗をかく」これを今回の発汗量の基準にしていきたいと思います。

(今回は座ってお酒を飲む。という条件で調べていきます)

 

水分吸収までにかかる時間

皆様がご存じの通り、水分という物は飲んで直ぐには吸収されません。では果たして、吸収にはどのくらいの時間がかかるのでしょうか?

答えは、「胃に到達してから20~30分後には小腸に流れ込み吸収される」です。

参照:腸での水吸収と水の拡散|学術コラム|食と健康Lab|太陽化学株式会社

口から入れた飲料は直ぐに胃に到達します。そこから20~30分後には小腸に行き吸収されるという事で1時間もしないうちに吸収され血管に入ると思われます。

 

そこで今回は、30分後には吸収され利用されると仮定します。

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考察

まず初めに情報(今回の条件)をまとめます。

  1. 100gのビール中には92gの水と3.6gのアルコールが含まれる。
  2. 生体内でのアルコール分解には水を使わない。
  3. 体重1キロあたり0.1g/1hのアルコールを分解できる。
  4. アルコール50gに対し800mlの利尿作用がある。
  5. 4時間につき約300mlの汗をかく。
  6. 30分後から1時間後の間に水は吸収され利用される。
  7. 体重は男性66.0㎏女性は53.0㎏とします。

今回は、以上の6つの条件を基準に表にまとめたものが以下になります。なお、スマートフォン・タブレットの方は横持の方が表が見やすいと思われます。

ビール(ml)アルコール(g)水分量(ml)利尿作用(ml)水分吸収量(ml)分解時間(分)男性発汗量(ml)男性総水分喪失量(ml)男性分解時間(分)女性発汗量(ml)女性総水分喪失量(ml)女性
250.92314.408.210.224.610.212.727.1
501.84628.8016.420.549.320.425.554.3
1003.69257.69232.740.96.540.850.916.5
1505.413886.413849.161.49.861.176.424.8
2007.2
184115.218465.581.813.081.5101.933.1
2509.023014423081.1102.316.3101.9127.441.4
30010.8276172.827698.2122.719.5122.3152.849.6
35012.6322201.6332114.5143.222.8142.6173.857.9
40014.4368230.4368130.9163.626.0163203.866.2
45016.2414259.2414147.3184.129.3183.3229.274.4
50018460288460163.6204.532.5203.8254.782.7

※発汗量はアルコール分解にかかる時間あたり

※アルコール分解は飲用後すぐに開始されるものとする。

※水分吸収は飲んだ後30分経つとされるものとし、ビールは一度に飲んだ量と仮定します。

 

 

上記の表の太い文字の部分を見れば一目瞭然なのですが、

 

ビールは水分補給になりません。

 

皆様、十分に注意してください。

そして、表を見て頂ければ分かるとは思いますが・・・飲む量が少ないからって安心しないでください。25ml・50ml飲んだ際はアルコールが分解されるまでの時間<水が吸収されるまでの時間になっている為、一時的にですが水分の喪失量が格段に上げります。だからといって、沢山飲むから安全というわけではないです。少ない量だけ飲んだ場合は、アルコールを分解した後に水分吸収が行われるというだけです。(今回の条件の場合)

 

更に、ビールにはアルコール分以外にも利尿を促す物質が入っているので実際にはより多くの水分を消費しています。

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さいごに

夏はビールがおいしい季節ですが、汗も多く出ます。熱中症には十分に気を付けて楽しい夏ライフを過ごしましょう。

 

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